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アイルランドの観光地ディングル、ゲール語の地名への変更で「折衷案」

  • 2008年05月01日 13:15 発信地:ディングル/アイルランド
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アイルランドのディングル(Dingle)の港を出るヨット(2001年8月25日撮影)。(c)AFP/LE FIGARO/MARMARA VIALERON

【5月1日 AFP】アイルランド有数の観光地ディングル(Dingle)で、ゲール語(アイルランド語)の地名への復帰を求める政令に対して住民が反対し、地名の変更が宙に浮いていた問題で、ジョン・ゴームリー(John Gormley)環境相は29日、政令を改正すると発表した。住民側の訴えが受け入れられた形だ。

 アイルランドでは、英国政府による1824年からの地図作成作業の過程で、ゲール語の地名が英語の地名に置き換えられていった。だがイーモン・オクィーブ(Eamon O’Cuiv)コミュニティー・地方・ゲール語圏相は2004年、2300以上の市町村に対しゲール語の地名への復帰を求める政令を発令。これに伴い、ディングル(Dingle)は「Daingean」に変更されることになった。
  
 ところがディングルの住民はこれに反発。2006年には、英語とゲール語の混じった「Dingle Daingean Ui Chuis」に変えるよう求める提案が住民投票で圧倒的多数の賛成を得た。

 オクィーブ大臣は、住民側の案が法律に違反するとの見解を示している。ディングルはゲール語使用推奨地区「ゲールタハト(gaeltacht)」に指定されているためだ。

 これに対して環境相は29日、「地名の変更案には、英語とゲール語の混じった地名も候補とする」よう政令を改正することを示唆した。

 ディングルで地名変更への反対運動が起こった背景には、道路標識や地図に見慣れない地名が載ることで観光客が混乱し、主力産業の観光業がダメージを受けるとの懸念がある。「ディングル」という名前をブランド名のように思う住民も多い。

 風光明媚な海岸線は、アカデミー賞を受賞した1970年の『ライアンの娘(Ryan’s Daughter)』の舞台にもなった。また、ドルフィンウォッチングができる街としても有名で、ドルフィンツアーには年間推定25万人が訪れる。(c)AFP
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