【4月28日 AFP】イランの玩具市場はバービー(Barbie)やバットマン(Batman)、スパイダーマン(Spiderman)、ハリーポッター(Harry Potter)など欧米のキャラクターに侵食されており、こうした有害な文化的影響力から若者を守らなければいけない――同国のGhorban Ali Dori Najafabadi検事総長のこんな発言を国営イラン通信(IRNA)が27日、伝えた。

 検事総長は「キャラクター人形の普及や、テレビゲームや映画の野放図な輸入に、すべての関係者は警戒しなければならない」と述べるとともに、「人格の形成過程にある子どもや若者らを標的とした攻撃を撃退するため、何らかの代用品が必要だ」と指摘した。

 発言は副大統領宛の書簡に記されたもので、「イスラム文化と(イラン・イスラム)革命の価値」を守るために対策を講じるよう求めている。

 イラン政府は欧米文化を国民の精神を汚すものだとして厳しく批判しているが、国内の玩具店ではここ数年、欧米製の玩具が人気を集めており、子どもに甘いといわれるイランの富裕層の間でこうした商品を買い与えることが当然のようになっている。

 Dori Najafabadi検事総長は「これらの玩具は規範を尊重しておらず、子どもの健康だけでなく国内の玩具産業にも悪影響を与える」と述べた。

 イラン警察当局は2年前、玩具店を強制捜査し、バービー人形の体の線を隠すためにパッケージに黒いステッカーを張ったことがある。公共の場に出る際に女性は体の輪郭を隠すとしたイランの規則に著しく違反しているとみられたためだ。

 イランでは、バービーとパートナーのケン(Ken)に対抗して、イランのイスラム規則にのっとったキャラクター「サラ(Sara)とダラ(Dara)」が発売されている。だが、バービーの人気を超えるまでには至っていない。(c)AFP