【4月18日 AFP】人口約400人のスペイン西部の小さな村Serradilla del Arroyoの母親グループが、子ども向けレジャーセンター建設の資金作りのために“一肌”脱いだ。自分たちのヌード写真のカレンダーを作って販売したのだ。

「ビルバオ(Bilbao)の消防士たちのエッチなカレンダーを見て思いついた」と、母親の1人であるRosa Garinさんは17日、AFPのインタビューに答えた。

 7人の母親グループは前年11月、地元のプール、観光案内所、ベーカリーショップなどで、ほぼ全裸の写真を撮影。この写真を使った2008年版カレンダーを1部5ユーロ(約820円)で販売した。

 ところが、印刷した7000部のうち売れたのはたった1500部。印刷業者への支払いは済んでおらず、業者側は1万8000ユーロ(約290万円)の損害賠償の請求をすると通告している。

 カレンダーの納入が数週間遅れたためお客を逃してしまったのだと、Garinさんは話す。おまけに印刷業者からはだまされ、合意した額を上回る請求を受けているという。「何も分かっていなくて失敗したの。印刷業者ときちんと契約を交わすべきだったわ」とGarinさんは語る。

 しかし、母親グループにはまだ希望が残されているようだ。最近、スペイン、米国、ベルギー、カナダからカレンダーを買うとの申し出が100件ほどあったという。

 この奮闘記を聞いて思い出すのは、1999年に英イングランド北部の中年の女性たちが白血病研究の資金作りのためほぼ全裸のカレンダーを作るという実話だ。この話はヘレン・ミレン(Helen Mirren)主演の「カレンダー・ガールズ(Calendar Girls)」として映画化されている。(c)AFP