【4月18日 AFP】ロシアで同僚と酒を飲んでいた男性が、共に酔って口論となり、ナイフで背中を刺されたが、あまりにも泥酔していたため刺されたことに全く気がつかなかったという。

 17日のコムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)とロシア新聞(Gazeta)によると、モスクワ(Moscow)北方のウォログダ(Vologda)の工場で働く電気技師のYury Lyalinさん(53)は、同僚の警備係と酒を飲んでいたが、酔って口論となり、背中を刺された。

 Lyalinさんは酔いつぶれて工場で一晩を明かし、翌朝目覚めて業務に戻ろうとしたが、酔いが覚めていなかったため上司に帰宅を命じられた。背中の真ん中に刺さっていた刃渡り15センチのナイフには、誰も気がつかなかった。

 Lyalinさんはまっすぐ帰宅せず、バスを乗り過ごしたり、軽い食事を取ったりした。その後、帰宅してしばらく横になったが、数時間後に起こしにきた奥さんが、背中に刺さっているナイフに初めて気がついた。

 手当てをした医師によると、幸運にもナイフは重要な器官には達していなかったという。

 一方、Lyalinさんを刺した同僚は、暴行罪で起訴される可能性がある。

 Lyalinさんは事件を機に、「酒を飲むと何かが起こる」と悟ったという。(c)AFP