【4月10日 AFP】風刺画などで、背の低さが強調されてきたイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前首相(71)は8日、「わたしはプーチンやサルコジよりも背が高いのに、なぜわたしだけ『こびと』扱いされなければならないんだ」と憤りをあらわにした。

 ANSA通信によると、北部での選挙集会に出席した前首相は「わたしは身長が1メートル71センチもあるのに、なぜ風刺画では彼らは普通の身長、わたしはこびとのように描かれなければならないのか。理解に苦しむ」と語った。

 プロディ政権崩壊に伴うイタリアの総選挙は13、14日に予定され、返り咲きを狙う前首相と最大与党「民主党(Democratic Party)」のバルテル・ベルトローニ(Walter Veltroni)党首との一騎打ちが注目されているが、8日の日刊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)ではこうした「身長の比較」が話題にのぼった。

 同紙によると、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領の身長は1メートル65センチ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は1メートル67センチ。

前首相が「わたしと同じくらいの高さ」と称したロマーノ・プローディ(Romano Prodi)現首相は、前首相よりは3センチ高い。対抗馬のベルトローニ氏は1メートル83センチと高身長だ。

 イタリアの風刺画家は、そんな前首相をしばしばかかとの高い靴をはいた姿で描いている。

  2006年の総選挙時にも前首相の背の低さは笑いの種にされた。テレビ討論で、あまりしゃべらないプロディ氏に対し「なんなら空いた椅子と討論しようか」と皮肉ったとき、プロディ氏は次のように答えた。「いすの上でジャンプされたらどうですか?そうしたらもっと大きく見えますよ」(c)AFP