【2月14日 AFP】米ニューヨーク(New York)を訪れる観光客の人気者「ネイキッド・カウボーイ(裸のカウボーイ)」が、商標権を侵害したとして菓子大手マース(Mars)に対し訴訟を起こしたことが分かった。ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙が13日、報じた。

「ネイキッド・カウボーイ」ことロバート・バーク(Robert Burck)さん(37)は、カウボーイ帽にブーツ、ぴちぴちパンツ一枚といった姿で、タイムズスクエア(Times Square)などの繁華街でギターの弾き語りをしている。ギターが下腹部を覆い隠し、まるで全裸のように見えることから「ネイキッド・カウボーイ」と呼ばれている。

 バークさんの主張によると、マース社の主要チョコレート商品、M&Mのアニメキャラクターの風貌が「ネイキッド・カウボーイ」に酷似しているのだという。

 自分にそっくりな青いM&Mのキャラクターを初めて目にしたとき、バークさんは「なんて、かっこいいんだ!」と思ったという。

「パンツ一枚しか身に着けてないなんて、僕にそっくりだろう?マーケティング戦略的にもいかしてるから、真似られるのも無理はないさ」(バークさん)

 バークさんがマースを訴えることにしたのは「今では有名人だけど、自分は一般市民の代表さ」と思っているからだという。

 バークさんは、マース側に6000万ドル(約65億円)の損害賠償を請求している。(c)AFP