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「親プーチン的」新しい歴史教科書、ロシアで賛否両論

  • 2007年12月28日 00:36 発信地:モスクワ/ロシア
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2007年12月24日、ロシアの首都モスクワ(Moscow)のクレムリン宮殿(Kremlin Palace)で、家族年の開始式典に出席するドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)第1副首相(右)とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領。(c)AFP/RIA NOVOSTI/KREMLIN/ DMITRY ASTAKHOV

  • 「親プーチン的」新しい歴史教科書、ロシアで賛否両論

【12月27日 AFP】ロシアでウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を称賛しスターリン(Joseph Stalin)の独裁体制を正当化する新しい歴史教科書の試験採択が決まり、論議を巻き起こしている。27日の露日刊紙「コメルサント(Kommersant)」が伝えた。

■出版の動機は海外の「嫌ロシア的傾向」

 賛否両論の渦中にある同教科書の編集者、Alexander Filippo氏は同紙に対し「海外の反ロシア的な傾向に対する回答だ」と応じた。

 同氏は「近隣諸国のロシア史に関する本を分析した結果、これらの国々が巧みに『嫌ロシア教育』を行っているとの結論に達した。ロシア人が諸悪の根源として描写されている事実への返答が必要だった」と述べている。

 新たに採択された近代史教科書の題名は『ロシア史1945-2007年』。連邦全体での採択は保留されたが、5管区の学校で試験採用される。

■スターリンを評価、エリツィンを批判

 この教科書は今年初めに出版された親プーチン派の歴史家、Pavel Danilin氏による要覧に基づき製作された。同教科書の執筆陣にも加わった同氏は、政権寄りのコンサルタント機関「Foundation for Effective PolicyFEP、効果的政策のための財団)」の研究員で、スターリンについて「有能だ」と評価していることで知られるが、同氏は「われわれはスターリンの粛清を正当化する意図はないし、歴史の全ページにおいて彼に汚名を着せる意図もない」と述べている。

 コメルサント紙によると、同教科書は「スターリンやブレジネフ(Leonid Brezhnev)の時代を評価しており、全体主義や抑圧体制が正当化されている」という。一方、旧ソ連崩壊後、故ボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)元大統領が新生ロシアの初代大統領を務めた1990年代は「危機の時代」として描かれているという。

 またソ連崩壊後の民主化を逆行させたと批判の多いプーチン大統領就任後の施政については、「効率的」と評価している。特に、プーチン政権下における反政府派実業家、ミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)石油大手ユコス(Yukos)元社長の逮捕・投獄や、2004年の地方首長直接選挙の廃止などが肯定的に記述されているという。

 議論の的となっているこの歴史教科書は、これまでに1000部が発行され使用が決まった学校に直接送付された。別の日刊紙Nezavisimaya Gazetaによると、採択した学校では2008年の全学期を通じてこの教科書を使用するという。同教科書は、書店では販売されていない。(c)AFP
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