【11月8日 AFP】フランス人に伝統的な韓国宮廷料理を味わってもらうことを目的に、パリ(Paris)で開かれているフード・フェスティバルが大盛況だ。今月中旬まで開催の予定だが、準備されていた全9品のコース料理700食は、予約で埋まり「完売」となっている。

 9日間にわたって開催されるこのイベントは、パリの景色が一望できるユネスコ(UNESCO)ビルの最上階が会場。料理は韓国料理界の第一人者によって手掛けられ、コース料理が35ユーロ(約5800円)で提供されている。
 
 このコースには、肉や木の実、野菜を使った鍋料理のシンソンロ(Sinseollo)、9つの材料を使ったクジョルパン(Gujeolpan)、そして「男は妻なしでは生きられるが、これなしでは生きられない」と言われるほどの定番韓国料理、キムチ(Kimchi)などが含まれている。

 韓国大使館員で文化担当のSuh Young-Chulさんは「アジアでは韓国料理がかなり浸透しているが、欧米ではまだあまり知られていない」と指摘する。フランスを開催地に決めたのは「グルメの中心地だから」だという。

 現在、パリでは韓国料理のレストランが約60軒あるが、ベトナムや日本料理に比べるとまだまだ少ない。(c)AFP