【10月11日 AFP】同性愛者でない米国人の半数以上が、同性愛者の権利平等を支持する調査結果が11日に発表された。また回答者の10人中7人が、同性愛者へ向けられた言葉による暴力に対して反論したことがあると答えた。

 一方で回答者の3分の1は、衝突を避けるため同性愛者を擁護しないと答えた。また5人に1人が宗教的あるいは道徳的理由から同性愛者を擁護しないと答えたが、同じ理由から同じく5人に1人が同性愛者を支持するとした。

■ゲイやレズビアンの平等な権利を求める全国大会

 調査はオンライン調査会社ハリスポール(Harris Poll)が9月下旬、成人約2200人を対象に行ったもので、調査結果は民間非営利団体「Parents, Families and Friends of Lesbians and Gays(レズビアンとゲイの両親・家族・友人たち)」による「平等へ向けてまっすぐ(Straight for Equality)」プログラムの開始に合わせて発表された。

 この計画は、身近に同性愛者のいない人を対象に、同性愛者やトランスジェンダーの人々の権利について率直に話し合う機会を作り出すことを目指している。同団体は11日から4日間、ワシントンD.C.で全国大会を開く。

 全国大会では「雇用差別禁止法にトランスジェンダーの権利を盛り込むことを含め、同性愛者らの権利平等を保証する立法を議員たちに働きかけていく」という。

 また演説リレーでは、聖職者として初めて同性愛者であることを公表した米国聖公会のジーン・ロビンソン(Gene Robinson)主教も発言する。米ポップ歌手シンディー・ローパー(Cyndi Lauper)さんや、人生相談コラム「ディア・アビー(Dear Abby)」で世界的に知られるコラムニストなども出演する。(c)AFP