【10月8日 AFP】AFPが入手した資料によると、1960年代の南米諸国の軍事政権指導者たちは、アルゼンチン出身でキューバ革命で活躍したエルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)に対し、協力関係を結んで追跡していたことが明らかになった。ゲバラは1967年にボリビア軍によって殺害されている。

 入手した資料は1966年10月3日の日付で、パラグアイの情報機関がブラジルの情報機関に対しゲバラが南米に到着したことを知らせる秘密報告書のコピー。1970年代に南米の軍事政権が左翼勢力を弾圧した「コンドル作戦(Operation Condor)」よりも以前に、南米諸国間でゲバラ追跡において協力関係があったことを示している。

 パラグアイの研究者Martin Almada氏は「コンドル作戦が行われる以前の軍事政権に関連して、チェ・ゲバラの名前が出てくるのは初めてのことだ」と語る。同氏は1992年に、コンドル作戦の存在を明らかにした資料を発見したことで知られる。(c)AFP