【9月30日 AFP】アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で南米初となる男性同性愛者のサッカーW杯決勝戦が行われ、アルゼンチンのLos Dogosが前回の優勝チーム英Stonewallを1-0で下し優勝した。

 同性愛への嫌悪や差別と戦うことを目的に始まった男性同性愛者のサッカーW杯は今回第10回を数える。欧州、南北アメリカ、およびオーストラリアから28チームが参加して行われた。

 アルゼンチンで交配された犬種にちなんで名付けられたサッカーチームLos Dogosは、今回の大会に優勝したことで、2008年に英ロンドン(London)で行われる次期大会に自動的に参加枠を与えられた。

 デフェンソレス・デ・ベルグラノ(Defensores de Belgrano)競技場での決勝戦に勝利した後、Los DogosのNestor Gammella監督(51)は「サポーターの支持に感謝する。いつもこのようにあってほしい。世界チャンピオンを下すことができてうれしい」と感想を語った。

 国際的な同性愛者のサッカー協会International Gay and Lesbian Football AssociationIGLFA)が主催する公式試合にアルゼンチン、メキシコ、チリおよびウルグアイなど中南米勢が参加するのは今回が初めて。

 IGLFAのTomas Gomez代表は、ブエノスアイレスでの「同性愛者のコミュニティーへの敬意と社会的容認」から、同市が今年のW杯の開催都市に選ばれたと述べている。

 2002年にブエノスアイレス市長が同性愛者間の結婚を認めたことなどもあり、同性愛者に優しい都市だとの認識は急速に高まっている。(c)AFP