【9月24日 AFP】サウジアラビアの女性活動家らは同国の建国記念日にあたる23日、女性に車の運転を禁じた法令の撤廃を求める請願書を、アブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王に提出する。

 嘆願書は「今こそ女性が不当に奪われてきた『車を運転する権利』を与える時だ」「イスラム教は女性の運転を禁止してはいない」などと述べ、国内の男女1100人以上の署名が添えられている。
 
 サウジアラビアの女性の自動車運転禁止令については、同国の諮問評議会(Shura Council)のメンバーが2年前に撤廃を提案したが、評議会は最終的に協議はしなかった。

 また、1990年11月には女性47人が首都リヤド(Riyadh)で車を運転して禁止令抗議デモを行ったが、ほどなく全員が検挙され、罰金刑を受けている。

 同国は極めて保守的で、女性は外出時には頭からつま先までを黒い衣服で覆い、父親など男性保護者の書面による同意がないと旅行にも行けない。(c)AFP