【8月25日 AFP】(写真追加)北朝鮮との国境を守る韓国軍の兵士が、様変わりしている。粗野で日焼けした顔は減り、徴兵兵士の一部に至っては「女性並みに化粧し、休暇の間、短髪を隠すため特注のかつらさえ持っている」という。

 24日付の朝鮮日報(Chosun Ilbo)に掲載された、「軍は美人コンテスト?」というタイトルの記事によると、取材に応じた21歳の兵士は、入浴用品や化粧品に毎月平均11万ウォン(約1万3500円)を費やしている。この兵士が使うのは、シャンプーやコンディショナーのほか、洗顔料や基礎化粧品、香水、日焼け止めなどだという。彼の基本給はわずか8万ウォン(約1万円)にもかかわらずだ。

 別の兵士は「入隊後の肌が荒れや日焼けが心配だった。休暇中にガールフレンドに会うために、容姿の手入れは欠かせない」と話し、「自分だけではなく、大半の兵士が少なくても2、3種類の化粧品を使用している」と、兵士の間で肌の手入れが広まっていることを強調した。

 同紙はまた、国内1100か所の軍売店に化粧品を納入する同国の化粧品会社「アモーレパシフィック(AmorePacific)」は、今年1月から7月の売上げが、前年同期に比べて85%増加したと発表したと報じている。

 一部の軍関係者は「外見を意識しすぎる団塊ジュニア世代の兵士を案じている」という。しかし、ある将校は「この風潮は若い兵士だけに特有なのではなく、若い男性一般に見られる傾向だ。あまり心配する必要はない」とコメントして、楽観視する向きもある。(c)AFP