【8月25日 AFP】米国南部ジョージア(Georgia)州の州都アトランタ(Atlanta)で、「下着などが露出するようなズボン類の腰ばき」を禁止する市条例の制定が進められている。同市議会が24日、発表した。

■「腰パン」はファッションではない

 アトランタ市議会のDexter Chambers報道官はAFPの電話取材に対し、「多くの若者がズボンのウエスト部分を極端に下げて着用し、下着や肌を露出して町を歩いている。これを流行やファッションと呼ぶ向きもあるが、ただ不作法なだけだ」と主張した。

 また、「この不作法を正すため、28日に市条例の改正案が行政委員会に提出される。改正案はその後、市議会で審議されるが、可決の時期については確言できない。状況次第だ」と述べた。

 アトランタ市議会のC. T. Martin議員も「教師を中心として有権者の一部から、この不作法への対策を要請された」と述べ、市条例に公衆道徳を扱う条項の追加を提案した。

■同法案で、ブラのストラップの露出も禁止に?

 AFPが入手した改正案のコピーによると「下着を露出するズボン類の腰ばきの流行は、地域社会から州レベル、ひいては国全体にとっても大きな懸念となりつつある」と記されている。

 また報道によると、改正案には女性のスポーツブラだけの着用や、ブラのストラップ露出の禁止も盛り込まれているという。

■ルイジアナ州ではすでに法制化、罰金500ドル

 ジーパンなどの腰ばきは、ルイジアナ(Louisiana)州の町Delcambreではすでに禁止されている。違反者は罰金500ドル(約5万8000円)または禁固6か月以下の刑に処せられる。

 ただし、アトランタの場合はそれほど厳しくしないようで、Chambers報道官は「違反者には少額の罰金が科せられる程度で禁固刑はない。 Martin市議も若者を刑務所ではなく学校に行かせたい考えている」と語った。(c)AFP