【8月22日 AFP】日本の若者が車や酒よりも貯蓄に興味を持っている実態が、22日付けの日本経済新聞(Nikkei)によって明らかになった。AV機器、スポーツ用品、海外ブランドなどの「ぜいたく品」への関心も薄く、世界第2位の経済大国の日本で、若者たちが高級ブランド品に目の色を変えた時代は過ぎ去ったようだ。

 この調査は、日本経済新聞が首都圏に住む20代の若者1207人を対象に行ったもので、これによると「車を欲しい」と考えている若者はわずか25.3%で、2000年の調査の48.2%から大きく減少した。また、実際に車を所有している若者も2000年の23.6%から今回は13%に減少した。

 飲酒への興味の低下も著しい。「お酒をまったく飲まない」か「お酒を飲む回数はひと月に1回以下」と答えた割合は、30代では27.6%だが、20代の若者では34.4%と多い。

 それでは、最近の若者たちは何にお金を使っているのだろうか。「自由に使えるお金の使い道」の回答として、36%が貯蓄をあげている。これは、2000年の調査から8.2ポイントも増加している。

 少子化による人口の縮小が予測されすでに危機感を抱いている企業にとって、消費意欲のない最近の若者の実態はあまり歓迎できない傾向といえる。(c)AFP