【8月21日 AFP】宝石が散りばめられたリード、犬用の香水、猫用のパジャマ。これらは、ニューヨークで8月18・19日に開かれた、ペット・ファッション・ウィーク07(Pet Fashion Week NY 2007)で披露された、「違いのわかるペット」のための品々だ。

■国内外からバイヤーが来場

 商品の展示スペースには、キャリーバッグ、ビタミン薬、リード、ペット用家具など、ありとあらゆるペット商品が集まった。オーダーした商品を東京へ輸入する手続きを取っていた、日本人バイヤーは 「予想していたよりも素晴らしい。今回は、数百点の犬用品を購入しました。莫大な規模を誇るペット市場のなかで、トップを走っているのが米国です」とコメント。そう語る彼女の足元では、ブランドのロゴ入りトレーナーを着た2歳のシーズー犬オリバー(Oliver)が、ピンクのサテン地でできF-FASHION,F-PART,F-C-COLたソファに眠っていた。

■華やかなファッションショー

 ペットファッションを扱う企業約20社が参加したランウェイ・ファッションショーでは、賑やかな音楽に合わせ、人間顔負けのおしゃれなペットが次々と登場した。下着姿の男性モデルは、ミリタリーテイストの洋服を着たグレイハウンドとともにキャットウォークを披露。黄金の冠をかぶり、バリダンサーをモチーフにしたオレンジの衣装を身にまとったチワワが、お揃いの格好をした女性に連れられて登場すると、会場内は大きな拍手につつまれた。

■来場「犬」もおめかし

 イベントに参加した犬のチャイ(Chai)は、青い目をした白いブルドッグ。この日のために、特別に仕立てたピンクとブロンズのサテン地のケープを羽織り会場に姿をみせた。チャイの飼い主Thomas Bergerさんは「ここに来るために、バルティモア(Baltimore)にある、自分のペットショップを3日間お休みしてきた。このドレスは、今日のために、特別に作ったもの」と語る。

■ダイヤモンドの首輪も

 オンラインのペットショップ「Bitch New York」を運営するStacy Bravermanさんは、4匹のチワワと共に会場を訪れた。「Bitch New York」では、富裕層をターゲットに、ダイヤモンド付きの首輪を3000ドル(約34万円)で販売。Bravermanさんによれば、グリーンのスウェードの服に身を包んだプードルの飼い主が1つ購入していったという。「独自のラグジュアリー商品や、新しいシャンプーやコンディショナーなどのスパ関連製品に力を入れようと考えている」とBravermanさん。

■成長するペット産業

 米国ペット製品製造者協会(American Pet Product Manufacturers AssociationAPPMA)によれば、米国の家庭の63%がペットを飼い、その数は猫8800万匹、犬7400万匹、金魚1億4200万匹に上るという。ペット産業は、ペットフード160億ドル(約1兆8000億円)、薬品200億ドル(約2兆3000億円)、玩具・衣類・ドッグ・シッターなど約40億ドル(約4570億円)を含む、年間400億ドル(約4兆5000億円)の巨大なマーケットだ。(c)AFP/Paola Messana

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