
【8月16日 AFP】フランスでワイン貯蔵室を造るのは、一生がかりの大仕事。一方、ロンドン(London)では業者がワインを選定・購入し、温度と湿度の調節された貯蔵庫に保管してくれるサービスがある。
サービス料金は最低月額100ポンド(約2万3000円)からと、安価なものもある。顧客は本格的なワイン貯蔵庫を持つことができ、自分では一切の手間がかからない。熟成させるのに適したワイン6ケースのコレクションを事前に選んで提供している業者もある。大半はボルドー産のワインで、赤のみまたは赤と白の詰め合わせになる。
「この種のサービスに資金を投じるのは、信頼できて遊び心のある投資対象を探しているロンドン金融業界の大学院卒若手エリート、あるいは50代で引退生活の準備をしている年配者、そして海外居住者などです」と話すのは、ベリーブラザーズ&ラッド(Berry Bros & Rudd)のワイン貯蔵室管理責任者、トム・ケイブ(Tom Cave)さん。17世紀末にロンドンで設立された同社は現在、顧客1600人のためにワイン貯蔵室を運営している。
ボルドーの有名ウェブサイトMillesima(ワイン販売)の営業部長、Matthieu Caubitさんによると、こうしたサービスはロンドンにはあるが、フランスには存在しないという。Caubitさんは自分のワイン貯蔵庫を造るのがフランスの文化だと説明し、有料のワインセラーサービスは「極めて英国的」な発想だと語る。
英国でこうしたワイン貯蔵サービスが成り立つ背景として、ワイン生産地の近くに住んでいるフランス人と異なり、英国ではワインをすべて輸入しているという事情がある。さらに英国人の場合、ワインを将来的に購入価格より高値で売却できる投資対象とみなしていることも理由の一つだ。
ケイブさんは電子メールで顧客と頻繁に連絡を取り合う。「今が飲みごろの2002年もののバーガンディ(Burgundy)の白が1ケースありますよ」と伝えると、顧客はそれを引き取り、同じものをもう1ケース購入するのだという。(c)AFP
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