【8月8日 AFP】オーストラリア成人の半数が「肥満」、あるいは「太りすぎ」に分類される、こんな実態がオーストラリア統計局(Australian Bureau of Statistics)が7日発表した報告書で明らかになった。

 2004年から2005年にかけての国民データをもとに行った研究によると、「肥満」、「太りすぎ」のオーストラリア成人は1995年の45%から54%に増加した。

 肥満や、肥満を原因とした疾病の対策のための政府支出や社会コストは、2005年の1年間で210億豪ドル(約2兆1500億円)にのぼったと見られる。

 特に肥満割合の増加傾向が著しいのは35歳から44歳の男性で、2005年までにいたる約10年間で倍増している。

 肥満を原因とする健康障害も増加。1995年には成人の2.4%だった糖尿病患者の割合は、2005年には3.6%にまで上昇した。

 特に、先住民アボリジニの糖尿病患者の割合は非先住民の3倍以上、腎臓疾患率は10倍以上に達し、アボリジニがより深刻な健康問題を抱えている実態も明らかになった。(c)AFP