【8月5日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)で開催のハッカーのカンファレンス「DefCon」で3日、ハンドバッグにカメラを忍ばせたテレビ局の潜入リポーターがハッカーらに発見され、周囲を囲まれ追い詰められた揚げ句、会場から逃走する騒ぎがあった。

 世界最大のハッカーカンファレンスの会場でブーイングとヤジを浴び、逃げ出す羽目となったのは、米テレビ番組Dateline NBCの共同製作者・ミシェル・マディガン(Michelle Madigan)さん。

 DefConの広報担当者「Priest」さんは、「同番組はまあまあルックスのいい女性を送り込んで、ハッカーが違法行為を自慢する姿や、カンファレンスに参加した連邦捜査官を映像に収めようとしていたようだ」と説明した。

 同カンファレンスでは「Meet the Fed」と名づけられた公開討論会も行われ、ハッカーと連邦捜査官が公然と、もしくはこっそりと、交流できる場が設けられている。

 Priestさんは「DefCon」について、「ここはハッカーたちにとってスイスのような中立地域。ハッカーも捜査官も、コンピューター環境をより安全なものとするために交流している」と述べた。

 問題のDateline NBCはAFPの取材に対しコメントは出していないものの、取材の方策については公開しないとの声明を出している。(c)AFP