【7月24日 AFP】北朝鮮で、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(65)が使用する全施設が禁煙となった。これは、金総書記自身が医者から喫煙と飲酒を禁じられたためだとという。

■禁煙について北朝鮮当局はコメント拒否

 韓国の張誠珉(チャン・ソンミン、Jang Sung-Min)前国会議員が24日、北朝鮮情勢に詳しい中国外交官から電話で得た情報として、AFP記者に語った。張氏は、2000年の南北首脳会談を実現させた金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)前大統領のもとで国政状況室長を務めた人物。

 これによると、北朝鮮では金総書記の自宅および執務室のほか、金総書記が立ち寄る全ての場所が禁煙地域に指定されたという。これらの場所では、北朝鮮政府の最高位高官といえども、タバコを吸いたければ屋外に出なければならない。北朝鮮は、この「禁煙情報」についてのコメントを拒否している。

 また、この中国外交官が目撃したところによると、飲酒を止めたためたか金総書記は以前より痩せて見えたという。

■注目が集まる金総書記の健康問題

  チェーンスモーカーでコニャックを好む美食家として知られてきた金総書記だが、2006年になってから公式行事に出席する回数が激減。5月にはほとんど公の場に姿を現さず、金総書記の「健康悪化説」が取りざたされた。さらに同月、ドイツの医師団が平壌(Pyongyang)入りしたことから、持病の心臓病の手術を受けたのではとの憶測が流れた。

 韓国国家情報院によると、金総書記は糖尿病と心臓病の持病を長年にわたって抱えているが、公務に支障をきたすほど深刻なものではないという。また、「金総書記は30メートルも歩けないほど重病だ」との英国紙の報道も否定した。

 金総書記の健康は北朝鮮トップの後継者問題にもつながるため、内外から多くの関心を集めている。

 1994年に82歳で死去した金総書記の父親、金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席の死因も心臓病とみられている。(c)AFP