2007年6月15日、カルガリー(Calgary)にある高齢者養護施設を訪問したKids and Company経営の託児所の子どもを抱きしめる高齢者。(c)AFP/David BOILY
【7月13日 AFP】仕事と子育て、さらに年老いた両親の世話で板挟みになっている人々を支援するため、新しい高齢者向けのデイケアサービス事業がカナダで展開されている。
好景気にわく西部の都市カルガリー(Calgary)などで10か所以上の託児所を経営しているKids and Companyは、今年1月に初めて高齢者向けのデイケア施設を開いた。これまでのところ、同市郊外にある同社の託児所近くの高齢者養護施設と業務提携している。
同社のVictoria Sopik社長は、「(高齢者のデイケアサービスは)、われわれが『サンドイッチ世代』と呼んでいる人々の支援を目的としている」と説明。「現在の典型的な家族はベビーブーム世代で構成されており、子どもと年老いた両親を抱え、常に両者の世話をしなければならない状態だ」とサービスの必要性を説いた。
事業は今のところ全面的成功とはいえないものの、同社はトロント(Toronto)とモントリオール(Montreal)への東部進出を検討している。
さらに同社は、カナダ・ロイヤル銀行(Royal Bank of Canada)、デロイト&トウシュ(Deloitte and Touche)、石油会社のBPカナダ(BP Canada)、ネクセン(Nexen)、パイプライン運営会社のエンブリッジ(Enbridge)と契約を結び、従業員が勤務時間中に両親をデイケア施設に預けておけるサービスを提供することになった。
企業は、この介護サービスに一日当たり数百ドル相当の料金を支払う。サービスを受けるには、さらに一日毎の料金を支払わねばならない。
デロイト&トウシュの広報担当は、「お年寄りの世話は、より一般的になってきている」と指摘し、「託児所とたいへん似たサービスを提供することによって、従業員が仕事と生活のバランスをとる支援をしようと努めている」と語った。
カナダ国内の統計によると45歳から64歳までのカナダ人170万人が、高齢、重い病気、もしくは体の不自由な両親の面倒を見ており、その70%以上がフルタイムで働いているという。
しかし、今のところこのサービスは魅力的ではないようだ。AFPが取材に訪れたときには、施設にはひとりの老人もいなかった。
Sopik社長は「サービスの利用者は思ったほど多くない」と認め、「必要になったときに、どのようにサービスを利用するかという問い合わせは多く受けている」と語った。(c)AFP
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