【7月12日 AFP】韓国の大衆文化の流入を防ぐ取り組みの一環として、北朝鮮政府はカラオケバーやインターネットカフェの閉鎖を命じた。援助機関の関係者や報道機関が11日に伝えた。

 7月3日に出された同令は、人民保安省によって出され、無許可のカラオケバー、ビデオ上映施設、インターネットカフェ、オンラインゲーム施設のすべてを閉鎖することを要求しているという。また社会的身分に関わらず、反社会的思想を流布した者に対しては厳罰がくだされるという。

 韓国の映画、音楽、テレビドラマなどのビデオテープやCDなどは、主に国境地帯の中国北東部から流入している。

 援助機関によると、北朝鮮は前月、韓国のVCDや携帯電話、CDを対象に戸別の家宅捜索を行っており、特に中国との国境地帯に力が注がれたという。

 北朝鮮の国民は、数十年間、政府統制下の国内メディアにしかアクセスできず、ごくわずかの個人のみが所有する電話や、ラジオも政府の厳しい監視下に置かれていた。

 しかし、新しい技術がこの現状を打破しようとしており、プリペイド式の携帯電話なども中国から密かに持ち込まれているという。(c)AFP