【7月6日 MODE PRESS】(7月10日一部修正)若手ソムリエの登竜門「ロワールワイン・ソムリエコンクール」(ロワールライン委員会らが主催)が4日、都内で開かれ、約100人の参加者の中から佐藤三奈(Mina Sato)さん(イル・バンビナッチオ、IL BAMBINACCIO)が優勝者に選ばれた。また、授賞式に併せ、バラのイメージにふさわしい女性に贈る「レーヌ・ド・ローズ(バラの女王)」に女優の水野真紀(Maki Mizuno)が選ばれた。

■ロワールワインの知識を競う

 コンクールは今年で7回目。35歳以下の若手ソムリエが対象で、ロワールワインに関する知識、デギュスタシオン(利き酒)、サービスの技術を競い合う。優勝した佐藤三奈さんをはじめ、2位の大出剛広(Takehiro Oide)さん(ホテルオークラ東京、Hotel Okura Tokyo)と、3位の田上健一(Kenichi Tanoue)さん(ホテルニューオータニ、Hotel New Otani)の3人はフランス・ロワール(Loire)地方への研修旅行に招待される。

■今後の活躍が期待される若手ソムリエ

 優勝した佐藤さんは、「ソムリエを目指したのは、高校時代のレストランでのアルバイトがきっかけ。心のこもったサービスをして、お客様に素晴らしい時間を過ごしてもらいたいと思うようになった。尊敬するソムリエは支配人の前場亮。常にサービスを大切にし、お客様が食事をより楽しめるようにワイン選びのお手伝いをしていきたい」と語った。ロワールでの研修では、「実際のワインづくりやサービスの仕方などをこの目で見たい。ロワールの歴史にも触れたい」という。

 また、2位に入賞した大出さんは、「このコンクールは何度も参加している思い入れの深いイベント。全日本(ソムリエコンテスト)なども目指したい」とコメント。大出さんは前年11月9日に開かれた、第5回「キュヴェ・ルイーズ・ポメリー・ソムリエコンテスト」で優勝している。

■日本食にも良く合うロワールワイン

  フランス南西部のロワール地方は、土壌豊かなワインの産地。仏ワイン市場の約20%をこの地方のワインが占めているという。酸味あるさわやかな風味が特徴で、単一の品種から異なるタイプのワインが生産されている。主に4つの地域に分けられるブドウ畑からは、「ミュスカデ(Muscadet)」、「ソーミュール(Saumur)」などの白ワインや、「ロゼ・ダンジュー(Rose d’Anjou)」などのロゼワインがつくられる。

 ボルドー(Bordeaux)やブルゴーニュ(Bourgogne)ワインと比べて手頃な価格で、気軽に楽しめるのがロワールワインの魅力。寿司などにも良く合うので、日本人にも馴染みやすいという。佐藤さんも、「日本食にも適したロワールワインの魅力を日本の方にももっと知ってもらいたい。家庭やピクニックなどでも気軽に楽しんで欲しい」と語った。

「レーヌ・ド・ローズ」に任命された水野真紀は、調理師の資格も持っている。今後、約2年間にわたりロワールワインの普及活動に協力する。(c)MODE PRESS