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「誘拐され日本に連れて行かれた」と主張する脱北女性が記者会見

  • 2007年06月26日 23:16 発信地:北京/中国
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2007年6月26日、北京(Beijing)の北朝鮮大使館の記者会見場に到着するト・チュジ(To Chu-Ji)さん。(c)AFP/Peter PARKS

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【6月26日 AFP】北京(Beijing)の北朝鮮大使館で26日、「誘拐され日本に連れて行かれた」と主張する在日朝鮮人の女性、ト・チュジ(To Chu-Ji)さんが記者会見し、「日本での生活に絶望し北朝鮮に帰国する決意をした」と語った。集まった数十人の記者の大半は、北朝鮮核問題に関する記者会見が行われるものとして出席していたという。

 トさんは、2003年10月に「本意ではなかったが、悪い人にだまされて(国境を流れる)豆満江(Tumen river)を渡り、中国に入った」と説明。中国遼寧(Liaoning)省瀋陽(Shenyang)の日本領事館に2週間滞在した後、日本に向かったという。ここ数年、飢餓や抑圧に耐えかねた数百、数千人の北朝鮮人が似たようなルートで脱北したと考えられている。

 トさんは2003年11月から2007年6月まで千葉県松戸市に住んでいたが、母国に残してきた5人の子どもを思うと「頭がおかしくなりそうだった」と語る。「子どもたちとの手紙や電話は、いつも涙で始まり涙で終わった。部屋に1人でいると、子どものことを考えて枕を涙で濡らした」と述べ、「心気症患者か精神病質者のように、ほとんど毎晩、薬やアルコールに頼らなければ眠ることもできなかった」と続けた。

 トさんは2番目の義理の息子が入隊したことを知り、最終的に帰国することを決めたという。トさんは監禁されているような状態だったというが、どのように親戚と手紙や電話のやり取りをしたかについては説明しなかった。

「わたしが子ども時代の日本人にはお互いを思いやる気持ちがあったが、今の日本はまるで氷のように冷たい」と語るトさんは、北朝鮮の伝統的な歌を震える声で歌い、会見を締めくくった。トさんは在日朝鮮人の子として日本で生まれ、1960年に北朝鮮に帰国したという。

 国連(UN)による北朝鮮の核査察の再開が世界の注目を集める中、北朝鮮がなぜこのような会見を開いたかは不明。日本が北朝鮮による日本人拉致への怒りを表明しているため、日本に対する報復行為ともみられている。北朝鮮政府当局者は核問題に対する質問には回答しなかった。(c)AFP

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