【6月20日 AFP】インド政府当局者は20日、身体障害者の男性の搭乗を拒否した同国民間航空「エアサハラ(Air Sahara)」に対して説明を求めたことを明らかにした。

 搭乗を拒否されたのは身体障害者の権利向上を求める活動家、ラジブ・ラジャン(Rajiv Rajan)さん(34)で、脳性麻痺を患っている。搭乗鉄続きカウンターの職員から、介助人を同行していないとの理由で搭乗を拒否された。

 民間航空省のMaushumi Charavarty報道官は、「報道を受けてエアサハラに説明を求めた。調査の上、適切な措置を取る」と説明。ただし、民間航空省ではこれまでこうした件に関してガイドラインを設けていないと付け加えた。

 ラジャンさんは、搭乗できなかったためにニューデリー(New Delhi)での重要な会議に出席できなかったという。

 ラジャンさんはインド南部の都市チェンナイ(Chennai)でAFPの取材に対し、「搭乗手続カウンターの職員から、介助人が付き添っていないため搭乗できないと告げられたときはショックだった」と心境を語った。
「1人で何度も旅行しており、ほとんどは(国営の)インディアン航空(Indian airline)を利用していると職員を説得したが、聞き入れてもらえなかった」という。(c)AFP