【6月4日 AFP】イスラエル警察は3日、6月21日にエルサレム(Jerusalem)で予定されている同性愛者の権利向上を求めるゲイ・プライド・パレード(Gay Pride Parade)の開催を許可したと発表した。これに対し、宗教関係者らは激しく反対している。

 当局のミッキー・ローゼンフェルド(Mickey Rosenfeld)広報官はAFPの取材に対し、「われわれは主催者側と協議し、パレード開催に基本的に合意した。日程や内容などの詳細は後日検討する」と述べた。

 毎年開かれるこのパレードは、イスラエルの同性愛者人権団体「オープンハウス(Open House)」が企画。昨年も例年どおり市内で開催される予定だったが、「聖地を汚す行為」とするユダヤ教超正統派の暴力行為や、ほかの宗教指導者たちが非難したため中止となり、11月10日、厳重に警護された競技場で実施された。

 また2005年のパレードでは、3人の参加者がユダヤ教超正統派の男に刺されけがをした。犯人は後に、懲役12年の刑を受けている。

 このようにエルサレムでは、激しい反対にあっているゲイ・プライド・パレードだが、商業都市テルアビブ(Tel Aviv)では、お祭りムードのなか開催されている。