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オランダのテレビ局、臓器移植への関心喚起のため視聴者を1年間欺く

  • 2007年06月02日 09:46 発信地:ハーグ/オランダ
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2007年6月1日、同日に放映された「ビッグ・ドナー(提供者)・ショー(Big Donor Show)」の一場面。(c)AFP/ANP/VINCENT JANNINK

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【6月2日 AFP】オランダのテレビ局BNNは1日、同局が製作した臓器移植をテーマとした番組が「虚偽」であったことを明らかにした。この番組は、脳腫瘍(しゅよう)を患い治療の不可能な女性が、腎臓移植を必要とする患者3人の中から提供相手を選ぶというもので、テレビ局は番組企画の目的を、臓器提供の必要性を喚起するためだとしている。

 同番組は世界の注目を集め、まさにドナー役の女性が相手を選ぼうとした瞬間、司会者のPatrick Lodiersが、「腎臓提供は行われません。いくら我々でもそこまではできません」と視聴者に語り、すべてを暴露した。

 ドナー役を演じ、リサ(Lisa、37)と呼ばれていた女性は実は役者。

 一方で腎臓移植候補者の3人は、本物の患者であったものの、番組の内容は知らされており、ドナー登録を促進するために協力したのだという。

 Lodiersは「3人は俳優ではなく本物の腎臓患者で、彼らの話は紛れもない事実です」と述べた。
 
 事実が明かされる前の番組内容は、オランダ国内だけでなく海外でも物議を醸し、人の生死を娯楽にするのは倫理に反するとの批判が相次いでおり、撮影が行われていたスタジオには、世界各国の記者やテレビ関係者が押し寄せていた。

 BNNのLaurens Drillichディレクターはその後の記者会見で、「我々はこの番組に1年間取り組んできたが、これほどの成功を収めるとは思わなかった」と発言。さらに、「我々は、実際に存在する問題に対する国際的な関心を大いに集めた」と続けた。

 同番組は、議論を呼ぶ内容であったために、若い世代の視聴者が多数を占めた。今回の番組は、同局の創設者であり、腎臓提供を数年間待ち続けたBart de Graaff氏の没後5周年に合わせて放送された。(c)AFP/Stephanie van den Berg

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