【5月28日 AFP】ロシア中部で27日、モスクワ市長の事務所前でデモを行っていた同性愛者の人権活動家ら数人が逮捕された。また、デモへの参加者らは強硬派超民族主義者や強硬派ロシア正教会の信者らにも暴行を受けた。

 逮捕されたのは、同性愛者の人権活動家の指導者Nikolai Alexeyev氏とほか数人で、英国人活動家のPeter Tatchell氏や、ドイツのボルカー・ベック(Volker Beck)議員、イタリアのMarco Cappato議員らも含まれている。

 一方で数十人の強硬派超民族主義者らは、機動隊が止めに入るまで同活動家らを囲み卵を投げつけ、さらには殴るけるの暴行を加えた。

 イタリア大使館の職員によると、Cappato氏は4-5時間拘束された後に釈放された。性転換手術を受けたことで知られるイタリアのVladimir Luxuria議員はモスクワで、「Cappato氏は、イタリア大使館の取り計らいで解放された」と語った。
 
 ベック議員も同日遅くには解放されたことが、ウェブサイトrussiagay.ruを通して伝えられた。

 Luxuria議員はAlexeyev氏について、依然拘束されたままであるとし、警察に抵抗したとして28日に裁判にかけられることになると語った。Alexeyev氏は携帯電話も使用できない状況だが、ロシア通信(RIA)によると交通を妨げたとして起訴されたという。(c)AFP/Karim Talbi