【ロンドン/英国 23日 AFP】ロンドン中心部に今週、新たな屋内観光施設「Amora - The Academy of Sex and Relationships」が開館した。恋愛を新たな観点から考えようというテーマパークだ。
典型的な英国人は、性に関して率直かつ情熱的に語るくらいなら口をつぐむほうを選ぶかもしれないが、この新たな観光施設なら、彼らを殻から引きずり出してくれるに違いない。
■恋愛や性の世界を探求する展示
設立者のJohan Rizki会長はフランス通信(AFP)の取材に対し、「意識的に、美術館や博物館とは一線を画す内容にした。当館は過去の性についてではなく、現在の、そして未来の性をテーマにしている」と述べた。
開館まで3年を要した。場所は、レスタースクエア(Leicester Square)とピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)の中間。周囲はにぎやかな通りだが、中に入ると別世界のようだ。魅惑的なささやき声を聞きながら赤い壁に囲まれた階段を下りていくと、入口で媚薬入りのカクテルを手渡される。
Amoraは映像や対話型ディスプレー、音響などを用いて、恋愛や性行為の世界を探求し解説を提供する施設だ。
タッチパネルのほか、手で直接触れる展示品もあり、それらの展示物の中には性器や乳房を模して、危険なしこりについて説明したものもある。またビデオ画面、携帯音声ガイド、等身大人物模型、CGアニメ、壁面展示など、来館者に性に関する知識を提供するとともに、刺激するテーマパークとなっている。
来館者は7つのゾーンで楽しみながら、デートの神秘や性感帯について、空想、テクニック、性病といったさまざまな知識を身につけることができる。
「Sexplorium」と題したゾーンでは、若いカップルがお互いの背に腕を回して、一緒にビデオを見ていた。「Fantasy and Fetish(空想とフェティシズム)」のゾーンでは、別のカップルが「平手打ち測定器」の結果に声を上げて笑っていた。
■700万ポンドの施設でロンドンを性教育の拠点に
Rizki会長は「セックスについて楽しく、興味深く、現代的なかたちで話せる場所を作りたかった」と話す。
「これまで、人々の身近な物理空間で恋愛を表現しようとする人物は1人としてなかった。当館にはセックス専門の療法士がおり、来館者の質問にいつでも応じる。また、ワークショップや研究の場を提供し、議論を誘発する。ロンドンで最も感情に訴える観光スポットだ」
Amoraは、性教育と啓発活動のハブ(拠点)となることを目指している。来館者は同館のウェブサイトの会員になれる。また、全英を巡るエキシビション・ツアーも計画されている。
Rizki会長によると、すでに幾つかの学校から問い合わせがあり、性病の写真など健康に関するゾーンと展示スペースを兼ねたセミナールーム、図書館の見学を実施する予定だという。
Rizki会長は、投資銀行業務とヘッジファンドで富を築いた。テーマパークへの投資は、金融業界と健康業界に限定し、ポルノ業界の介入を意図的に排除したと語る。
「世界を性的に一層魅力的な場所にし、誰もが人生を少しでもよくするためのヒントと秘訣(ひけつ)を得られるよう手助けをしたかった。それが当館を建てた最大の動機だ。わたしはいつも、ハウツー情報に魅力を感じるんだ」
700万ポンド(約16億5500万円)の施設がどのように恋愛の国、ではなく「お茶の国」に受け入れられるのか、批評家は尋ねるかもしれない。
同館は週7日営業で、入場料は午後5時まで12ポンド(約2800円)で、午後5時から午前0時までは15ポンド(約3600円)。学生と高齢者には割引制度がある。
写真は19日、Amoraの内部の様子。フロアに置かれたテーブルの脚が人間の足をかたどっている。(c)AFP/CARL DE SOUZA
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