【サンフランシスコ/米国 16日 AFP】イラクとアフガニスタンに駐留する米軍内で、ブログを作成する兵士が増えている。ブログには文章や映像が掲載され、本国にいる家族や、戦争に批判的な批評家たちが、前線の光景を兵士たちと共有している。
「ブロガー兵士」の目的は、その多くが自分の体験や考えを家族や友人と共有することだ。
しかし、戦場で兵士が見せる人間らしさを伝えたり、あるいは現場の兵士の目には歪んでいるようにみえる政治上の論争やマスコミが流す悲惨なニュースに反論するために作られたブログもある。
「全く新しいジャーナリズムの潮流です」とカリフォルニア州出身で、2005年10月に「Milblogging.com」を作ったジャン・ポール・ボルダ(Jean-Paul Borda)氏は話す。
軍事ブログのインデックスとして世界最大というMilblogging.comには、29か国から1702のブログが登録されている。
「アフガニスタンでブログを作りはじめたころの内容は、オンラインユーモアでした」。
「ケアパッケージをネタにしたジョークなどを掲載していました。家族を心配させたくなかったので、任務のことは書きませんでした」。
ボルダ氏によると、兵士やその配偶者、家族によるブログはmilblogging.comの開始以来爆発的に増えたという。milblogging.comは2006年にMilitary.comに買収された。
「大手メディアの報道姿勢について、憤りを連ねるブロガーはとても多いです」。
ボルダ氏と同じ部隊のトビー・ナン(Toby Nunn)二等軍曹(Staff sergeant )は、展開に備える戦友一人一人の姿をブログで伝えている。
「CNN、NBC、Fox Newsなどで大量の情報が報道されていますが、政治の話が主で出来事の背後にいる人々の顔や、その土地についての人間的な面はあまり報道されません。私は政治ではなく、私の仲間について書きたいのです」。
ナン氏は、ブログは特別なものではなく、バルカン半島での任務中に父親に宛てて書いた手紙の延長線上にあると話す。
「心の慰めになるし、思いを家族と共有するよい方法だと思います」。
「今はブログがあるから使っているだけで、インターネットに公開されること以外は手紙と同じです」。
ブログのほか、マイスペース(MySpace)などのSNSのプロフィールや、人気の動画共有サイトYouTubeに動画をアップロードする兵士も多い。
写真は2007年3月26日、バグダッド上空を飛行する英空軍のピューマ(Puma)ヘリコプター(c)AFP/JOSEPH EID
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