【シドニー/オーストラリア 22日 AFP】生徒が先生を採点して「成績表」を渡す。生徒たちが夢に見たような制度の導入がオーストラリアで検討されている。
検討されている計画によると、教師の「勤務評価」を生徒、保護者、校長、同僚たちが行い、その結果が教師の昇給に反映されるというもの。州立学校における教育の質を向上させるべく、連邦政府が提案した能力給モデルの一つである。
ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)教育・科学・訓練相は、生徒の学力向上も評価の目安になるとして、制度導入が教師のいわゆる「人気コンテスト」となる危険性はないとしている。
「こういった制度は一般的なものであり、教師もプロフェッショナルである以上は相当の扱いを受けるべきである」。
しかし州立学校の運営を行う各州政府は、連邦政府が州の問題に介入していると不満を表明している。教職員組合も、生徒がそれぞれ異なる能力を持っているように、教師のパフォーマンスを比較するのは不可能であると強く抵抗している。
ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の保護者と市民からなる団体は、多くの努力をしているのに学生の学力向上につながらない状況にある教師にとって提案は「不公平」であると表明している。
「まずは連邦政府の閣僚の成績表をつけることから始めれば、多少は説得力があるものになるだろう」。
写真は授業中の教室(資料写真)。(c)AFP/OLIVIER MORIN