【香港 17日 AFP】アジアの人々にとって旧正月(春節)は家族団らんを楽しむ絶好の機会。だが2007年は、香港をはじめ各地で正月料理の有害性が指摘されている。
IT市場アナリストのLisa Tongさんは、「毎週1品のペースで、食材が監視リストに加えられてしまう」と嘆く。前週、香港の正月料理には欠かせない「髪菜(fat choi)」が、監視リストに載せられたばかりだ。ただしTongさんは、「食べるなといわれても食べる。すべて聞き入れていたら、飢え死にしてしまう」と断言する。
■危険食材のリストは「拡大中」
2006年に保健当局が注意リストに載せた食材の一覧は、膨大なものとなった。例えば淡水魚やウナギには発ガン性物質の染料、ブタにはさまざまな病原菌、野菜には違法農薬が含まれているという。旧正月はアジア最大の年中行事だけに、こうした警告のインパクトは大きい。
香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)栄養学研究所のChristine Lee氏は、「旧正月は多くのごちそうを作り、大勢の家族が集まってみんなで食べるから、リスクも特に高くなる」と指摘する。
同大学生物化学専門のChan King-ming氏も、名前の響きから幸運をもたらすとされる「髪菜」には、パーキンソン病の原因となる有害物質が含まれていると指摘。さらに、「髪菜は体に悪いだけでなく、取りすぎれば大陸の砂漠化ももたらす」とも警告する。
政府の調査によると、大根餅には腹痛やむかつきやおう吐の原因となる安息香酸が含まれ、また干し竹の子には熱や胸痛の原因となるカドミウムが過剰に含まれている。
最近の報告によると、最も高い危険性を指摘されているのは鶏や魚介類、肉、野菜を煮込んだ鍋料理の「盆菜(poon-choi)」で、2006年にはこれを食べて健康被害を訴えた人が300人に上ったという。汁の温度が低いと雑菌が繁殖しやすいため、政府は十分な過熱をするよう警告している。
旧正月の料理が大きな不安を巻き起こすなか、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)との関連から、最も懸念されているのが鶏肉である。10年前に同型ウイルスが確認されて以降、政府は鶏肉の調理に関する警告を繰り返し発してきている。過去10年間、世界中で約160人が死亡している。
写真は14日、店頭におせち料理の宣伝広告を掲げたレストラン。(c)AFP/MIKE CLARKE
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