【【東京 10日 AFP】 チョコレートを愛してやまない世の女性たちにとっては、そのカロリーが悩みは種にちがいない。ならばチョコレートを口に入れる代わりに、体に塗ってみるのはどうだろう。2007年のバレンタインデー(Valentine's Day)には、夫や恋人にチョコレートを贈る代わりに、自分を甘やかしてみるのも悪くない。

■チョコレート・エステで

 東京プリンスホテルでは女性たちをターゲットに、75分間の「チョコレートマッサージ」を組み込んだ5万円相当のエステ宿泊プランを提供する。

 「チョコレートマッサージで甘い香りを身にまとい、愛の告白に出かけてはいかがですか?」
とホテルのマーケティング担当者。

 また「自分へのご褒美を考える20代、30代の女性はますます増加しており、バレンタインデーにも、自分のためにお金を使いたいと考えている方も増えています」と同氏はいう。

 「チョコレートは食べたいけれど、体重は気になる」という女性たちに提案するのは、ココアパウダー100%のペーストを使ったマッサージ。美肌効果があり、ココアに含まれるカフェインやポリフェノールに、ストレスを和らげる効果があるという。

 ホテルは、ココアの美肌効果をアピールし、チョコレートのカロリーにおびえている女性たちに 、チョコレートの新たな楽しみ方を提案したい考えだ。

■チョコレートとロマンスの関係は古代文明にさかのぼる

 チョコレートとロマンスの関係は、豊穣の女神とチョコレートを結びつけた古代アステカ文明にさかのぼる。

 チョコレートにはカフェインのような中毒性の物質も含まれるが、せき止め効果を始め数多くの健康効果が認められている。たとえば鎮静作用のあるセロトニン、そして、穏やかな媚薬効果があるフェネチルアミンなどが含まれているのだ。

 これが今でも、「チョコレートが媚薬」として信じられる元であり、チョコレートを現代の求愛行為には欠かせない存在にしたのだ。

 写真は東京プリンスホテルで、チョコレートマッサージを受ける女性。(2007年2月1日撮影)(c)AFP/Yoshikazu TSUNO