【東京 7日 AFP】「生きた化石」として知られる「ミツクリザメ(英名:goblin shark)」が東京湾で捕獲されたが、収容された水族館で展示された翌日に死んだ。

 東京都葛西臨海水族園の発表によると、このミツクリザメは体長130センチで、東京湾の海中150~200メートル付近で地元漁船の網にかかり、1月25日に漁船員に同行した水族館員が種類を確認した。水族館関係者は「生きたまま水族館に運び、公開できる状態だった」という。

 しかし、サメは27日朝、亡くなった。

 「ミツクリザメの死体は時々網にかかることがあるが、生きたままを見ることは非常にまれ。生きていれば泳ぐ方法などを記録することができた。今回の死がいは、将来の研究のために解剖した」(水族館関係者)。

 灰色の長い鼻を持つミツクリザメは古代のサメ同様、深海に生息しているため、生態ついてはあまり知られていない。

 写真は、東京湾で捕獲され、死亡した「生きる化石」ミツクリザメ。(c)AFP/東京都葛西臨海水族園