
【ソウル/韓国 3日 AFP】北朝鮮で美食として好まれる「犬肉文化」を評価する記事が2日、北朝鮮系「朝鮮日報(Chosun Shinbo)」のインターネット版に掲載された。
■北朝鮮では犬肉は故金日成主席の公認の栄養食
この記事によると、韓国では一般的に「犬肉食堂」は庶民的な店が多いが、北朝鮮の首都、平壌(Pyongyang)では状況は全く異なる。
「犬肉」は高級メニューとして扱われるという。
朝鮮新報によると平壌には、現在も多数の「タンコギジャン」食堂があり、その一つ、ムンフン(Munhung)食堂の定食は、「1度に様々な料理を楽しみたいという顧客の要求に応えたもの」だという。犬の「モツ肉」やスープ、おこわなどがセットになった「犬肉」セットメニューを提供するレストランも、最近、増えているという。
北朝鮮の公式メディアも「犬肉」の栄養価を評価するなど、「犬肉」文化に肯定的だ。北朝鮮では「犬肉」は、「砂糖肉」という意味の「タンコギ」という言葉で呼ばれる。1980年代初頭に金日成(Kim Il-Sung)初代国家主席によって考案された言葉だという。
■「犬肉」人気を支えるのは食糧不足か
一方、匿名を条件に韓国でAFPの取材に応じた脱北者は、食糧難が続く北朝鮮では「犬肉」は1990年代中頃から「高価な食材」となったという。
この男性によると、食用の犬肉は以前は中国北東部に密輸出されていた。しかし「北朝鮮の犬はやせすぎていて、今では子犬しか売れない」という。また、「ブタ肉や牛肉などと同様、『犬肉』も北朝鮮で見かけることはまれだ」とも語っている。
■韓国ではソウル五輪を機に「犬肉」離れが
北朝鮮人が最も好む食べ物の一つだという犬肉のスープ「タンコギジャン」は、韓国では「ポシンタン(保身湯)」と呼ばれる。
「保身湯」食堂は、ソウルの裏通りや地方などに多い。しかし、1988年のソウル五輪の開催時、国際社会からの非難を恐れた韓国政府は、「犬肉」食堂の営業を一時的に停止したことがある。
写真は韓国ソウルで、犬食に反対のキャンペーンに参加する人々。(2002年5月19日撮影)(c) AFP/CHOI JAE-KU
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