【パリ/フランス 28日 AFP】大ヒット映画「アメリ(Amelie)」に登場した馬肉屋が閉店してしまったシーン見て、時代の移り変わりを痛感した人も多いだろう。主人公、アメリのお気に入りだった馬肉屋の看板は2年前に姿を消し、店の赤い鉄扉も青く塗り替えられて、いまは携帯電話ショップとなっている。
■減少の一途をたどる馬肉専門店
英語圏をはじめ多くの国々では、馬肉を食すことはタブー視されている。一方フランスでは、これは19世紀後半から根付いている重要な食文化の一部である。だが近年、フランスでも馬肉は次第に人気を失っていった。食肉情報センター(CIV)の統計でも、1999年に1300件近くあった馬肉屋は、2002年には1000件未満に減少したという結果が出ている。
ところが最近になり、料理家や愛好家の間で馬肉を復活させようとの試みが進められている。馬肉は一般的に、他の肉より健康的といわれている。実際、栄養学や栄養療法が専門のXavier Panier医師によると、馬肉は比較的に低脂肪であるほか、鉄分の含有量も高く、消化吸収しやすい肉だという。
牛肉業者の狂牛病問題と同様、馬肉業者も30年以上、旋毛虫病による消費低迷に苦しんできた。
■パリのレストランで復活の兆し
一時はメニューから姿を消した馬肉だったが、最近では「Les Crocs」や「Les Pissenlits Par La Racine」「Sardegna a Tavola」「Le Taxi Jaune」など、パリのレストランが馬肉料理をメニューに加えており、馬肉復活の兆しが見え始めている。
このうち3件のレストランにに馬肉を卸している専門店「Beauvau」の店主、Michel Brunonさんは、「馬肉には独特の伝統と風味がある」と語る。しかし、多くの愛好家が指摘するように、馬肉は味や食感が牛肉と似てはいるものの、「馬肉を食べている」という「メンタル面」は、「嗜好のもの」だという
写真は18日、パリの専門店で販売用の馬肉を準備する店員。(c)AFP/CHRISTOPHE SIMON
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