【サンフランシスコ/米国 27日 AFP】カリフォルニア(California)州の自然公園で、70歳の男性を襲ったマウンテンライオンを65歳の妻が撃退。夫は頭をかみつかれたものの、九死に一生を得た。
■目つぶしに失敗後、枯れ枝で猛打
Jim Hammさん・Nell Hammさん夫妻は24日、サンフランシスコの北563キロにあるPrairie Creek Redwoods State Parkを散策中、マウンテンライオンに襲われた。マウンテンライオンに頭をかみつかれているJimを救出しようと、妻のNellさんは持っていたペンでマウンテンライオンの目つぶしを試みるが失敗。このため、Nellさんは大ぶりの枝を拾い上げ、その枝でマウンテンライオンが降参するまで猛打した。夫のJimさんは九死に一生をえて、現在は病院で療養中だという。
今回の事件を受け、カリフォルニア州魚類鳥獣保護局(California Department of Fish and Game)広報担当のSteve Martarano氏は次のように語る。
「奥さんがだんなさんの命を救ったことは間違いない。彼女の行動は正しかった。マウンテンライオンに襲われて、かみつかれたら、あとはもう闘うしかない。ペンで目つぶしをしようとしたんだけど失敗したため、今度は大きな枝でマウンテンライオンを打ちのめしたんだ。何とも肝の据わった奥さんだよ」
■人間による生息地侵入が問題か
事件後、州当局は国立公園を閉鎖し、問題のマウンテンライオンを捕獲。事件発生現場付近で、マウンテンライオン2頭を射殺した。Martarano氏によると、マウンテンライオンの方に非があったのか、現在調査中という。カリフォルニア州には4000頭から6000頭のマウンテンライオンが生息しているとみられるが、人間が襲われるのはまれなこと。Martarano氏によると、1890年以降、人間が襲われた記録は16件で、うち6人が死亡。最も最近では、2004年に1件発生している。
Martarano氏は「きちんとした調査を行っていないため正確な数字はつかんでいないが、われわれが知る限りでは、マウンテンライオンの個体数に目立った増減はない。目撃情報が増えているのは、人間が彼らの生息地に入り込むようになったため。マウンテンライオンが人里に降りてくることはまずない」と述べている。
写真は米西部に生息するマウンテンライオン(撮影日不明)。(c)AFP/US FISH & WILDLIFE SERVICES
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