【ロンドン/英国 16日 AFP】「クリスマスにイギリスの教会は開いてますか?」「冬季は、ウェールズ(Wales)は閉鎖中ですか?」これらは英国の観光案内所に寄せられた質問の一例だ。
英国政府観光庁(VisitBritain)が運営するインフォメーション・センターには、アドバイスを求める旅行者が年間約50万人も訪れる。このインフォメーションセンターでは、単なる勘違いから、想像を絶するような奇問、難問まで、日夜、旅行者からの問い合わせに追われている。
■職員が目を丸くした突飛な質問
外国通貨に疎いとみられる旅行者の質問は、「英国ユーロへの両替は、どこでできるのかしら?」。
エリザベス2世(Queen Elizabeth II)の居城についての勘違いも良く見受けられる。
「ホワイトハウス(the White House)の衛兵交代は何時?」
ある旅行者は、ロンドン南部のウィンザー城(Windsor Castle)に関して、「ヒースロー空港(Heathrow airport)を離発着する飛行機の騒音でうるさいような場所に、なぜ城を建てたのかを知りたい」といって譲らなかった。しかし、城が建てられたのは、飛行機などまだ存在もしない1000年も前だ。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)やビッグベン(Big Ben)に全く関心を示さないある男性のロンドン訪問の目的は、1980年代の人気トップレスモデルにあるようだ。「サマンサ・フォックス(Samantha Fox)について知りたいんだけど」
担当者を悩ませる質問はほかにもある。「メーデー(the May Day)」のパレードが何月にあるのか知りたがる旅行者もいれば、南部の海岸リゾート地、ブライトン(Brihton)について「入場料はいくらか」などの質問も。また、冒険心旺盛な旅行者は、船や飛行機を使わずにジャージー島(the island of Jersey)に行きたいという。
ロンドン市内では、有名な繁華街、ピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)を文字通りに理解してしまった旅行者が尋ねた。「ピカデリーでサーカス公演をしているのは誰?」
最近、ロンドンでは地下鉄ネットワークが、緑豊かな郊外まで延長された。しかし、スコットランド(Scotland)まで延びているとは、思っている人はいないだろうと思いきや、「エジンバラ(Edinburgh)行きの地下鉄を教えて」との質問も。
そして、いったい誰が質問したのか、「英国政府観光庁の東京オフィスがあるのは何市?」
■スコットランドでも、負けず劣らず難問奇問が噴出
スコットランドのインフォメーション・センター職員を絶句させたのも、同じ手合いの旅行者たちだ。
「エジンバラ(Edinburgh)があるのはグラスゴー(Glasgow)?」
「ネス湖(Loch Ness)のネッシーが湖面に現れるのは夜の何時?」
「ネッシーに餌をやっているのは誰?」
「オークニー諸島(the Orkney Islands)からシェトランド諸島(the Shetland Islands)に行くバスを教えて」
スコットランドの地図上で、イオナ(Iona)島を指さしたある旅行者の質問は、「10NAへの行き方は?」。
しかし、何れも、質問者は大まじめなのだ。
ダンディー(Dundee)で、1980年代のオーストラリア映画のヒーロー、「クロコダイル・ダンディ(Crocodile Dundee)」に会いたいと言った少年の質問は、可愛いものかもしれない。しかし、れっきとした大人から次のような質問をされるとは困ったものだ。「この道にカーブはいくつある?それとも全部まっすぐ?」そして極めつけは、「深夜特急は何時発?」
スコットランドの観光庁、Visit Scotlandのウィリー・マクラウド(Willie Macleod)所長によると、同庁が扱う問い合わせは日常的なものから、奇想天外なものまで色々だという。「どんなにおかしな質問でも、我々は常に疑問を解決すべくお手伝いしますよ」というマクラウドさんの言葉は心強い。
しかし、観光庁の幹部らは笑ってばかりもいられない。先月、VisitBritainのウェブサイトが改ざんされ、カーディフ(Cardiff)の情報を求めVisitBritainのウェブサイトにアクセスするとアダルトサイトにリンクしてしまうといういたずらがあり、観光庁は謝罪したばかりだ。
写真は、ウィンザー城を散策する観光客(2005年4月9日撮影)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG
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