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マリー・アントワネットの浪費癖は仏人恐喝グループの「作り話」? - 英国

  • 2006年10月01日 18:18 発信地:英国
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写真はベルサイユ(Versailles)宮殿の庭園内にある離宮「トリアノン(Trianon)」にある王妃マリー・アントワネットをスフィンクスに見立てた石像。(c)AFP/OLIVIER LABAN-MATTEI

【ロンドン/英国 1日 AFP】フランス最後の王妃マリー・アントワネット(Marie Antoinette)にまつわる浪費癖のエピソードは、当時ロンドンで活動していたフランス人恐喝グループによるねつ造だったと英国の研究者が発表した。

■国外から「デマ」を流布

 リーズ大学(Leeds University)近代史講師のサイモン・バローズ(Simon Burrows)氏はAFPの取材に対し、、「マリー・アントワネットや、ルイ15世(Louis XV)の愛人たちについての噂は、プロの恐喝集団の作り話だった。彼らは金銭を得るため、ロンドンから偽情報を流してフランス宮廷を脅迫していた」と語った。

 バローズ氏は執筆完了したばかりの著作の中で、当時ロンドンに在住していたフランス人恐喝グループについて次のように解説している。

 組織は15人ほどで構成され、デマを記した小冊子を作り脅迫を行って生計を立てていた。そうした小冊子のほとんどはドーバー海峡を渡る前にフランス王室の諜報員に没収され、同国民衆の目に触れることはなかった。しかし、没収後にバスティーユ(Bastille)の要塞に隠された何冊かが1789年7月14日のバスティーユ襲撃の際に発見され、そこからマリー・アントワネット浪費癖説が広まった。

「人々の間に噂が流布し始めたのはバスティーユ襲撃から。フランス革命はマリー・アントワネットの放縦なライフスタイルが引き起こしたのだと言われているが、それは作り話であった。また、実際には噂の流布より革命が先に起きたのだ」(バローズ氏)

■犯行グループの目的は革命にあらず?

 またバローズ氏は、恐喝グループの目的は革命ではなかったとしている。外地に拠点を置いた脅迫集団は、単なる犯罪者グループであったか、あるいは多少の政治的志向があったとしても、あくまで立憲君主制を支持する改革派にとどまる「君主制擁護者」たちだったと推測する。

 しかし噂により、王室に対する民衆の憎しみはあおられ、マリー・アントワネットは1793年、ギロチンによって処刑された。

 バローズ氏の著作『Blackmail, scandal and revolution; London’s French libellistes 1758-1792(恐喝、スキャンダル、革命:ロンドンの仏人誹謗集団1758-1792年』は英国で10月30日に出版される。

 写真はベルサイユ(Versailles)宮殿の庭園内にある離宮「トリアノン(Trianon)」にある王妃マリー・アントワネットをスフィンクスに見立てた石像。(c)AFP/OLIVIER LABAN-MATTEI

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