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子どもを生むことが流行となった国 - スウェーデン

  • 2006年09月25日 16:18 発信地:スウェーデン
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写真はストックホルムで撮影された母親と赤ん坊(9月5日撮影)。(c)AFP/Sven Nackstrand

【ストックホルム/スウェーデン 25日 AFP】少子化に悩む日本。厚生労働省は23日、将来の合計特殊出生率を現在の1.25人から1.40人程度という新たな目標値を設定する方針を固めたという。
 ところ変わり、北欧のスウェーデンでは、合計特殊出生率が1999年に底をうち、上昇に転じている。その秘策とは…。

■充実の育児休暇制度 

 首都ストックホルム(Stockholm)の繁華街で午後を過ごせば、いたる所に赤ん坊がいることに気付く。欧州全域で出生率が低下するなか、スウェーデンでは出産が増えている。
 スウェーデンで合計特殊出生率が最も低下した1999年、1人の女性が妊娠可能期間に生む子どもの平均を示す合計出産率は1.5人だった。その後、数字は着実に上昇し、2006年6月には1.8人を記録した。

 ストックホルム大学(Stickholm University)の人口統計学の専門家、Livia Olah氏は次のように解説する。
「好景気と充実した育児休暇制度により、過去数年で多くの夫婦が子どもを持つようになった」
 2005年には、人口900万人のスウェーデンで10万1346人の子どもが誕生した。

 英国人の夫との間に生後10か月の男の子がいるAnna Westlundさんは、「外国と比較すると環境が整っているので、出産を決めました。育児休暇制度や(多額の助成金が支給されている)託児所、近所にある緑地など、子育ての環境が整っています」と話す。
 また、18か月の息子とストックホルムの公園を散歩するプロダクト・マネージャーのTomas Flodinさん(37)は、
「人々の考え方が変化し、男性が育児休暇を取得することは以前より受け入れらるようになりました。雇用主や政府が、男性の育児休暇取得を推奨してくれていますし。夫婦での子育ては、1人より楽になります」
 と言う。
 スウェーデン政府の対応の早さが、子どもを持つ人にとって有効なものとなっている。

■子連れで気軽に外出

 一方で、赤ん坊が街中で頻繁に見受けられるのは、スウェーデン社会の特有さがあると専門家は指摘する。
 ストックホルム大学の社会福祉の教授である Sven Hessle氏は、「スウェーデンでは家族での生活を、家の外でも楽しむのです」。
 スウェーデンでは外出するライフスタイルが歓迎されている。子どもたちの遊び場は、広場や公園だけでなく、大人と同じように街の中にもある。
 1日数回ゆったりとしたコーヒータイムを持つのはスウェーデンの伝統。カフェにはグッチを着て、授乳する母親たちやベビーカーが集まり、席を探すのに苦労するほど。ほぼすべてのレストランで、子ども用の椅子が用意されているし、美術館や店に行けば大人たちの間を歩き回る子どもたちがたくさんいる。
 映画館では、小さな子どもを連れた母親のための映画が上映される。最近ストックホルム市の劇場では、18か月未満の乳幼児を対象とした舞台が行われた。

■流行となった出産、育児

 赤ん坊のための活動が多く用意されているため、子どもを持つことは、より簡単に、より楽しくなり、今では流行になっている。実際に、流行に敏感なストックホルムでは目立って、子どもの数が増加した。
「有名人の間で出産する女性が急増したことは、出産を迷っている女性を確実に出産に向け後押ししています」(Olah氏)

 なお、日本の合計特殊出生率は減少の一途をたどり、2003年に1.30人を切り、2005年時点では1.25人となっている。

 写真はストックホルムで撮影された母親と赤ん坊(9月5日撮影)。(c)AFP/Sven Nackstrand
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