写真はチェスナッツやモカと同時に紹介されていた「グラニットグレイ」シリーズ。ADO(全日本デパートメントストアーズ開発機構)加盟店でのみ、10月から発売される。(c)AFP BB News
【東京 15日 AFP BB News】ル・クルーゼ・ジャポンは6日、鋳物ホーロー鍋とストーンウェアの2006/2007秋冬コレクションを発表した。
■熱伝導、抗酸性などの高機能が特徴
今回発表されたのは、鋳物ホーロー鍋の「チェスナッツ」とストーンウェアの「モカ」。ともに今秋冬の限定色となる。チェスナッツは、「ココット・ロンド」と呼ばれる直径18~24センチの円形鍋4種と、長径25センチの楕円形の鍋「ココット・オーバル」などからなる。一方モカは、「ラムカン・ダムール」「ハート・ディッシュ」と呼ばれるハート型の食器で、ふた付きのものや内側がパステルカラーに彩られたものなどがある。
鋳物ホーローとは、鋳物にガラス質のエナメルを焼き付けたもの。熱伝導と保温性に優れ、強火を使うことなく効率的に調理できる。重いふたは水分を逃さず、煮くずれや吹きこぼれを防ぐ。また、加熱しても鉄が溶け出すことがないため、酸に強く錆びにくい。このため、通常の鉄製品では扱えない酢や果実、白ワインなどを使った料理に力を発揮する。なお、利用できる熱源は、直火、IH(インダクション・ヒーティング:電磁誘導加熱)、オーブンなど幅広い。
同社広報マネージャーの櫻井真海氏は、「肉類をやわらかく煮るには酢を使うとよいのですが、通常の鉄製品は酸に弱いため、使うことができません。鋳物ホーローは酸に強いので、たとえば豚肉の黒酢煮や梅ジャムなどを上手く調理することが可能です」と語る。
櫻井氏はまた、「フランスの調理器具なので洋食のイメージが強いと思いますが、繊細な火加減を必要とする和食にも適していると思います」と述べ、具体例としておでんや肉じゃが、冬瓜の煮物などを挙げた。
「大根は弱火で煮込めば、面取りしなくても煮崩れないほどです」
■鉄のスペシャリスト
ル・クルーゼはフランスの調理器具メーカー。1925年、ベルギー国境近くのフレノワ・ル・グラン(Fresnoy Le Grand)村で創業した。また1957年には、1553年創業の歴史を持つ北フランス、ロレーヌ(Lorraine)地方の「クーザンス(Cousances)」という鉄製品メーカーを傘下に収めている。クーザンスは主に大砲の弾などを製造し、約200年前からは鋳物鍋も手がけている。現在はル・クルーゼの1ブランドとして、その鉄製造の技術が活かされている。
同社は1991年に日本オフィスを設立。アルマイトや雪平鍋、ステンレス素材の鍋が主流の日本では、当初はなかなか浸透しなかったという。しかし、その機能性の高さから、料理研究家をはじめ一部の専門家などの間で口コミ的に徐々に広まっていった。
■ファッション感覚としてのカラーバリエーション
ル・クルーゼの特徴として、「見せるキッチンウェア」というコンセプトがある。一般的な調理器具は鉄や銅、ステンレスなど素材の色をそのまま採用したものが多いが、同社製品は、赤やオレンジ、黄緑、黄色といったビビッドなカラーが特徴だ。櫻井氏によると、他社では顔料メーカーから既成の色を買うことがほとんどだが、同社の場合は多様な色を混ぜ合わせて独自カラーを作り出すという色作りの段階から取り組んでいる。
「ファッションと同じ感覚で色の季節感やバリエーションを楽しんでもらいたいです」
価格は、ココット・ロンド(直径18センチ)が税込1万9000円からで、9月上旬から全国の百貨店や専門店で販売されている。
写真はモカのラムカン・ダムール。(c)AFP BB News
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