【東京 25日 AFP BB】フランスのロワール(Loire)地方のワインの普及を目的とした「第1回ロワールワイン コンセイエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート・コンクール」が、20日と21日の2日間にわたって開催された。
フランス食品振興会(SOPEXA)などの主催による本コンクールでは、酒販事業に携わる「コンセイエ/ワインアドバイザー」部門と、一般の愛好家のための「ワインエキスパート」部門が設けられ、各部門で予選の筆記試験やブラインドテイスティングを勝ち抜いた出場者が、決勝ではロールプレイング形式でロワールワインに関する知識などを競い合った。
コンクールの審査は、1995年に世界最優秀ソムリエに輝いた田崎真也氏や、雑誌「料理通信」の君島佐和子編集長をはじめ、ワインや料理、ファッション界などの著名人によって行われた。編集部では田崎氏に、ロワールワインの特徴や日本食との相性などについて話を聞いた。
――ロワール地方と、そのワインについて簡単に教えてください。
田崎 ロワールはパリの南西に位置し、フランスの西側にあるワインの産地としては北限にあたります。ひと口に「ロワール地方」といっても、ロワール川の流域に4つの産地があり、河口部に近いナント地区からアンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、中央フランス地区においてバリエーション豊かなワインが造られています。「ヴァン・ムスー(vin mousseux)」と呼ばれる発泡性ワインから、ロゼ、白、赤に至るまで、とても多様です。
――和食にもワインは合うのでしょうか。
田崎 和食に合うワインもたくさんあります。たとえば、今の季節(夏)は鮎が旬ですが、これにはフレッシュな酸味とさわやかな香りを持つロワールの白ワインがよく合います。
――ボルドーやブルゴーニュに比べると、まだロワールのワインは日本に浸透していません。認知度を上げ、より多くの人に楽しんでもらうには、どうすればよいのでしょうか。
田崎 まずは、ワインを提供する側、つまり顧客にワインを勧める立場の人間が「ブランド意識」を捨てることが大事だと思います。そのためには、多くのワインについて知り、顧客の好みに合わせた味と価格のバランスを考える必要があるでしょう。
近年、若いビンテージのワインにも濃縮感や芳香を与えるため、多様なテクニックが世界中のワイナリーで取り入れられている。そうした中、ロワールでは昔ながらの製法を維持し続けているため、ワインの味に土壌や気候などがピュアに反映されているといわれている。また、「ビオディミナ」と呼ばれる無農薬栽培も進められており、こうした点もロワールワインを普及させるうえで不可欠な要素となるだろう。
写真はコンクールの決勝で司会を務める田崎氏。(c)AFP BB