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「完全自殺マニュアル」著者が語る自殺の権利 - 東京

  • 2006年07月17日 12:33 発信地:東京
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写真は鶴見済氏(4月20日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI

【東京 13日 AFP】13年前に出版された自殺ハウツー本「完全自殺マニュアル」。世界でも有数の「自殺の多い」日本で1993年に出版された同書は、100万部以上のベストセラーとなった。と同時に大きな物議をかもした。今回、著者・鶴見済氏(42)が、AFPとのインタビューに応じた。

 鶴見氏は、同書の執筆は「個人の権利」であり、全く後悔はしていないと語る。
「私の本は、日本社会のタブーをさらけ出したのです。自殺は犯罪ではありません。私たちには自由があるのだから、自殺した人を責めるべきではないのです」

 日本はロシア、ハンガリーとともに自殺者の多い国。2005年の自殺者数は8年連続で3万人を超えた。これは同年の交通事故死亡者数の4.7倍という数字である。「完全自殺マニュアル」が出版された1993年当時でも、自殺は既に日本人の若者の死因の第2位を占めていた。そして、2003年度の厚生労働省の報告では、自殺者数が最も多いのは50歳代以上だが、死因を見ると20歳代と30歳代で第1位となっている。

 同氏は、本のまえがきに次のように書いている。「なぜ若者は自殺するのか。この何度も何度も繰り返されてきた質問に、僕はうんざりしていた。でも、次の質問に答えてくれた人は誰もいない。私たちはなぜ自殺してはいけないのか、なぜ生き続けなければならないのか?」。
 同書には、首吊り・服毒・入水・投身・手首を切る(リストカット)・ガス中毒などの自殺手段を紹介している。また、各項目に、苦痛・手間・見苦しさ・他人への迷惑度・致死度などを具体的に記載している。
 例えば、ガス中毒の項目。「ガスの配管を引き込んだり部屋を目張りするなど手間はかかるが、苦痛はなく、遺体もきれいである」と。
「私たちが知るべきなのは、どうやって自殺するかということなのです」

 しかし、自殺の権利を認める鶴見氏も、ここ数年の自殺は予期しなかった方向へと転じているという。集団自殺の増加がそれだ。「完全自殺マニュアル」では触れなかった方法だ。
「集団自殺は好きではありません。自分の人生のことは自分自身で決めるべきだと思うのです」

「完全自殺マニュアル」が出版されて13年。鶴見氏によれば、読者からいまだにアドバイスを求められるということだ。「でも私は、『自分で考えて』としか言いません。彼ら自身の自由を尊重しているので」。
「一生懸命な人生を強いられている人々から不安を少しだけ和らげる、この本はそんな存在であってほしいと思いました。ほんとうの話、読者には生きてほしいと思っていたのです」
 写真は鶴見済氏(4月20日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI
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