【8月11日 AFP】中国南部・広東(Guangdong)省の衛生庁は10日、同省で初となる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者を確認したと発表した。

 衛生庁のホームページによると、感染が確認されたのは地元の市場で家禽(かきん)の食肉処理を担当していた女性(51)で、発熱の症状が出て今月3日に入院したが、重体だという。

 中国本土ではこの女性を含め、これまでに134人がH7N9型鳥インフルエンザウイルスへの感染が確認された。国営新華社(Xinhua)通信は10日、約1か月前に最新の公式統計が発表された後に死亡した人を加えるとH7N9型ウイルスによる中国国内での死者は44人に上ったと伝えている。

 中国でH7N9型ウイルスの感染者が最初に報告されたのは今年3月。台湾での1人を除けば、感染者はほぼ中国本土の東部に限定されていた。(c)AFP