【6月28日 AFP】水頭症で頭が2倍近くにふくれあがったインドの女児ルーナ・ベグム(Roona Begum)ちゃん(1)の頭蓋骨を再建するための2回目の手術が27日、首都ニューデリー(New Delhi)近郊の病院で行われた。手術は4時間に及び、無事成功したという。

 手術を担当した神経外科医サンディープ・バイシャ(Sandeep Vaishya)医師は手術室でAFPの取材に応じ、「今日の手術は、ルーナちゃんの頭蓋骨再建という意味ではこれまでで最大のものでしたが、かなりうまく行ったと思います」と話した。

 ルーナちゃんは生まれた時から、髄液が頭蓋腔内にたまり脳室が拡大する水頭症に苦しんでいる。頭囲は94センチメートルにまでふくれあがり、上半身をおこして座ったり、はいはいしたりできない状態に陥っていたが、5月に行われた手術の後、頭囲は約60センチになった。今回2度目の手術を行ったことで、さらに小さくなるだろうと医師らは期待している。

 バイシャ医師と他の2人の外科医が執刀した今回の手術では、頭蓋骨の隙間を縮め、頭部を圧縮する処置が施された。(c)AFP