【5月9日 AFP】フランス保健省は8日、SARSSevere Acute Respiratory Syndrome、重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型コロナウイルスの初の国内感染者を確認したと発表した。同ウイルスはこれまで、サウジアラビアを中心に18人の死者を出している。

 感染が確認されたのは、4月9~17日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で休暇を過ごして帰国した65歳の男性。現在は仏北部ドゥエー(Douai)市内の病院に隔離され、呼吸補助と輸血などの集中治療を受けている。

 男性の名前は明らかにされていない。今後、リール(Lille)市内のより大きな病院に移される予定だ。

nCoV-EMC」と呼ばれるこの新型ウイルスは、10年前に東アジア地域で約800人の犠牲者を出したSARSウイルスの近縁種で、2012年9月に発見されて以降、各国で30人の感染者が確認された。ただし、仏保健省は感染力はそれほど強くないとみている。

 死者18人のうち11人はサウジアラビアの患者で、その他の感染者は今回のフランスの他、ヨルダン、ドイツ、英国で確認されている。(c)AFP