【4月22日 AFP】中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者は、中国東部を中心に102人となり、うち20人が死亡した。そのうち感染者33人、死者11人が、中国東部の商業中心地、上海(Shanghai)で報告されている。国営新華社(Xinhua)通信が21日、中国国家衛生計画出産委員会(National Health and Family Planning Commission)の日次報告を受けて報じた。

 中国疾病予防抑制センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention)は、H7N9型に感染した人のうち40%が、家禽(かきん)類に接触していないと報告している。

 上海では、家族の間でウイルスが広がった事例が報告されており、人から人に感染している可能性があると懸念されているが、世界保健機関(WHO)は「人から人への感染が発生していることを示す証拠は見つかっていない」と述べている。

 中国当局が3週間近く前に人への初めての感染事例を発表して以降、感染例のほぼ全てが上海と周辺4省で発生しており、北京(Beijing)でも1例が確認されている。専門家らは、このウイルスが人から人に感染しやすい形に突然変異すれば、パンデミック(世界的大流行)をもたらす恐れがあると懸念している。(c)AFP