【3月15日 AFP】南アフリカの女子生徒の28%がエイズウイルス(HIV)に感染していることが、同国保健省が発表した統計で明らかになった。同国のメディアが14日、報じた。男子生徒の感染率は4%という。

 ソウェタン(Sowetan)紙が伝えたアーロン・モツォアレディ(Aaron Motsoaledi)保健相の発表によると、女子生徒のHIV感染拡大の原因は、年上の男性との性交渉にある。同保健相は、少女らが「シュガー・ダディー(財力をエサに若い女性と交際する男性)」と関わりを持つ風潮を終わらせなければいけないと訴えた。

 またモツォアレディ保健相によると、2011年に妊娠した女子生徒の数は9万4000人に上った。中には10歳の少女もいたという。

 南アフリカはHIV感染率が最も高い国のひとつで、公式統計によると、人口5000万人のうち600万人がHIVに感染している。

 同国の保健当局は最近、学童のHIV感染拡大を抑えるための対策に乗り出し、任意検査の導入や学校でのコンドーム配布の奨励を行っている。(c)AFP