【1月18日 AFP】世界保健機関(WHO)は17日、2000~2011年の間に、はしかによる世界での死亡者数が主に予防接種の効果で71%も減少したと発表した。

 それによると、2000年に54万2000人だったはしかでの死亡者数は、2011年は15万8000人にとどまった。発症者数は同じ期間に58%減り、2011年は35万5000人だった。

 WHO は、はしかの感染を防ぐため子どもに予防接種を2回受けさせるよう奨励するとともに積極的な啓発活動を行っているが、1回目の予防接種を受けられなかった子どもが2011年に世界で2000万人に上ったと推定される。

 そのうち予防接種を受けられなかった子どもが最も多くいたのがインドで、同数は670万人に達した。次いで多かったのがナイジェリアで同170万人、エチオピアで同100万人、パキスタンで同90万人、コンゴ民主共和国で80万人などとなった。(c)AFP