【11月16日 AFP】米食品医薬品局(Food and Drug AdministrationFDA)は15日、栄養ドリンク「5-hour ENERGY」を飲んだ後に体調不良を訴える人が出ていることについて調査中だと発表した。

 FDAはAFPに送った電子メールの中で、5-hour ENERGYを飲んだ人の間で体調不良やけが、死亡などの報告が出ていることを受け、これらを調査していると述べた。これまでに92人が体調不良を訴え、このうち33人が入院、13人が死亡したという。

 その一方でFDAは、「異常例が報告されているからといって、必ずしもその直接の原因が当該製品だとは言えない」とも指摘している。

 FDAは、カフェインなど覚醒作用のある成分を多く含む栄養ドリンクを飲んでも休養や睡眠の代わりにはならないと消費者に警告するとともに、何らかの病気と診断されている人は、栄養ドリンクを飲んでも問題がないか前もって医師に確認するよう忠告している。

 FDAは前月、栄養ドリンク剤「モンスター・エナジー(Monster Energy)」と死亡例5件および1件の心臓発作例の関連を調べていると発表しており、FDAが栄養ドリンクと体調不良の関連を調べるのはこの2か月で2件目となる。

 モンスター・エナジーに関しては、2011年12月に米カリフォルニア(California)州で24時間の間にモンスター・エナジー2缶を飲んだとされる10代の少女、アナイス・フルニエ(Anais Fournier)さんが不整脈で死亡しており、遺族はこの飲料の危険性を消費者に知らせていなかったとして製造元のモンスター・ビバレッジ(Monster Beverage)を訴えている。(c)AFP